読中『新 コーチングが人を活かす』Quotes

 前例のない課題に対して解を見出すためには、部下や後輩に問いかけ、彼らと一緒にそれを探り出していくようなアプローチが必要であり、コーチングはそれに応えるものである。

 

 挑戦を促すためには「挑戦しろ!」と鼓舞するだけでは不十分で、部下に問いかけ、彼ら彼女らの視座を上げ、視野を広げ、視点を変えるコーチングが機能する。

 

 「君、これはどう思う?」

 角度としては多少“上”から。既に問いかけている自分の中に答えがあり、それを相手に考えさせようとする。

 これは、コーチングではありません。

 コーチングはあくまでも、問いを2人の間に置き、一緒に探索しながら、相手の発見を促していくというアプローチを取ります。

 

 コーチングの本質は“未来を創り出す主体的な人材を創る”ことにあります。

 

 あなたの部下や顧客は、仕事をうまくいかせるための充分な情報を、自らの中に持っているかも知れません。誰かがそれを“発見する”ことを手伝わなければ、永遠に口にされることのない思いや考えが内側にあるかも知れません。

 

 「おはよう」「ありがとう」

 そんな当たり前の一言にどれだけ気持ちを込められるかで、シャッターの上がり下がりは変化します。向かい合ってから初めて重く閉ざしたシャッターに手をかけるのでは遅すぎます。

 

 それで?それから?もっと聞かせて?

 

 コーチングの醍醐味は、一緒に何かを探索することであり、発見すること

 

 問いは“上から下に向かって投げつけるもの”ではなく“2人の間に置いて、一緒に共有すべきもの”

 

 コーチの側もあくなき興味と関心を持って、その問いの中に入っていく。

 

 “問いに対して等しく向かい合う”

 

 チャンク・ダウン(=塊をほぐす)...相手の言葉の塊を具体的な言葉にほぐしていってあげる。

 ex. 「すごく楽しかったって、具体的にはどんなことがあったの?教えてよ」

   「そうなんだ。どんなところが良かったの?」

 

 相手の話を自分の中でどんどん絵に置き換えていくというプロセスの中で「まだここがはっきりと絵にはならないな」という部分を質問にして返していきます。

 

 塊を見つけてほぐす。塊を見つけてほぐす。その繰り返し

 

 相手に多くの発見を促すにはまず“小さくて必ず答えられる質問”からしていく。それが鉄則です。

 

 “何”を使った質問の方が、内側にあるものの発見に至りやすい

 “なぜ”と言われると、現実を客観的にとらえその理由をあげるというよりは、とりあえずそれ以上攻撃されないように防御壁を築きたくなります。

 子供の頃から“なぜ”と聞かれるのはほとんどが、悪いことをした時です。良いことをしたときには誰も”なぜ”とは言いません。だから”なぜ”という言葉を聞くと、責められることを想定して防御態勢に入るのです。

 だからコーチングでは「なぜ目標達成しなかったんですか?」ではなく「何が具体的に目標達成の障害になったんですか?」と聞きます。

 

 与えられた情報よりも、自分で取りに行った情報の方が、実際に血となり肉となって使える知識として活用される確率が遥かに高い

 

Point:相手の立場に立って考えるには、相手に関する質問を自分自身にたくさん問いかける

 

Point:究極の質問で自分や相手を追い込むことで、視野を広げ、新たなアイデアを見つける

 

〈望んでいる状態(目標)=現在の状態+行動〉

 

“望んでいる状態”

具体的になればなるほど、すなわち望んでいる状態が細部にまでわたってはっきりすればするほど、未来は魅力的になります。

 

“行動”

いつ、どこで、誰と、何を、どのようにするのか、その行動が明確にイメージできるまで詳細に聞いていきます。

 

 

 

to be continued...